前回・前々回のブログでは2回続けて脇役にスポットを当てましたが、今回の記事は主役的な旬な話題【これからデビューする理美容師のためのハサミ選び】についてご紹介いたします。

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4月から新スタッフさんが入店され先輩になられた2〜3年目の理美容師さんの中には、そろそろジュニアスタイリスト・スタイリストとしてデビューされる方が多いのではないでしょうか?
毎年この時期には「どんなハサミを選んだらいいのかよくわからない」というお悩みの声がよく聞かれます。
そんな理美容師さまに少しでも寄り添って、役に立つハサミの選び方を5つのポイントで段階ごとにまとめました。

目次

1.ヘアデザインのイメージ

「こんなお客さまにこんなヘアデザインを作りたい」と明確にイメージがある方は、そのスタイル作りに合ったハサミを選択することをオススメします。
ただ、そこまで明確なイメージをお持ちでない方も多いと思います。
その場合は、実際のお店のお客さまのスタイル作りに合わせたハサミを選ばれることをオススメします。
サロンさまによって異なりますので、まずは一番身近なスタイリストの先輩に尋ねてみるのが良いでしょう。

2.ハサミのハンドル(持ち手)の選択

重要なポイントは「ご自身に合ったハンドルを選ぶ」ことです。
身近な先輩が使っているからという理由で同じハンドルを選ぶのは、失敗や後悔につながりやすくなります。
一人一人【手の大きさ・指の太さ・長さ】は異なりますので、ご自身の手に合っているかどうかを最優先に慎重に選ぶ事が大切になります。

まずは、ハンドルを握り比べて、しっくりくるモノを選んでください。
その際、「開閉時に違和感がないか?」「指穴などに痛みがないか?」などを実際肌で感じ取ってみて下さい。
この時点で手や指にストレスがかかっているのであれば、選択肢から外すことをオススメします。
持ち手に違和感のある方や、すでに選び方に失敗されたと感じられている方は、下記の動画をご参考ください。

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3. ハサミのブレード(刃部分)の選択

①のヘアイメージと②の持ちやすさを踏まえた上で、ブレード(刃部分)を選択しましょう。
ここでの選択は、カット技術を大きく左右しますので、慎重にお選びください。
まずは、カットシザーでどんなカットをメインにするのかを軸にして刃形状を選びましょう。
下記のカット種類に合わせてブレードをお選びいただくのがオススメです。

直線のカットラインをしっかり表現したい方
→直刃(ベース)の刃線

■スライドカットを中心に考えられている方
→笹刃の刃線(ドライ)

■どちらのカットも行いたい方
→柳刃の刃線のオールラウンド

セニングも同様にカット種類に合わせてブレードをお選びいただくのがオススメです。

■あまり毛量を減らさないカットをしたい方
→微調整/フィニッシュセニング(約10%〜19%まで)

■メンズスタイルがメインでザクザクと毛量を減らしたい方
→タイムアップセニング(約26%〜39%)

■技術範囲の広いものを選びたい方
→フィニッシュセニング(約10%〜19%)orオールラウンドセニング(約20%〜25%)

カットシザーとセニングで最終的に迷われた場合は、「カットはオールラウンド」「セニングはオールラウンドと比べてやや少なめフィニッシュセニング」をオススメします。
微調整も、開閉回数で毛量調整もできるためです。

基本的に守備範囲の広いカテゴリーで、どんなカット技術にも対応できる方が便利です。
ただし、ハンドルはしっかりご自身の感覚でお選びください。

4.インチの選択

お店でサイズ指定がない限り、ご自身の人差し指と同じか、少し短いかをオススメします。
人差し指よりブレードが長いと、指を切ったり、顔周りにハサミを入れる際に怖さが伴うためです。
そうするとカットに臨む際、気持ちにブレーキがかかってしまいます。マイナスな要素はできる限り排除しましょう。

上の画像のように、必ずサイズをしっかり測って選びましょう。

5.予算の決定

地域(都道府県)ごとの主力メーカーによりますが、最近の予算相場としては、2丁で約20万前後(税込)で購入されるケースが多いと感じています。
ここ最近はハサミの価格上昇により、購入金額も高くなっているようです。

シザーメーカーに勤める私の個人的な見解として、そこまでお金をかける必要はないと思います。
なぜなら、20年前頃と違って、現在では多くのメーカーさんが沢山の失敗と努力を重ねてきたことにより、製品品質に価格帯ほどの違いが少なくなってきているからです。

ただ、最低でも1丁あたり6万円以上で、2丁で12万円(税込)前後を想定されることをオススメします。
なぜなら、その金額以下だと、元来のシザーを製造する工程(製造場所(海外)・ハサミの素材・製造工程など)を変えている可能性があるからです。
すべてが悪いわけではありませんが、後々大切な研ぎ後の切戻りが悪かったりする場合がありますので、少し参考にして下さい。

6.まとめ

①どんなヘアデザインをしたいのか?
②ハンドル選択はご自身で
③①に合わせてブレードを選ぶ
④ご自身のサイズを知る
⑤最低でも1丁6万円前後(税込)がおススメ。

みなさんどうでしたか?
初めてのハサミの購入はどの理美容師さんにとっても経験する大切な瞬間です。
その時のどの理美容師さんにも、不安がありながらもハサミを決めた時、スタイリストデビューに向かうワクワク感で、とても良い顔をされています。
この顔と想いを少しでも長く持ち続けてもらうためにも、本記事をご参考にしていただければ幸いです。

本記事の内容を解説したまとめ動画もございますので、より詳細に学びたい方はぜひご覧ください。

購入後の大切なメンテナンス方法の動画もぜひチェック!
『ハサミのケア=髪の毛のケア』です。

今回も最後までご拝読、ご視聴いただきありがとうございました。
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